人気ブログランキング | 話題のタグを見る

犠牲と悲劇しか残らない戦争「悲惨」の二字を、この世からなくそう・・・2008年8月21日 名字の言   

2008年 08月 21日

 「やーさん、ひーさん、しからーさん」(ひもじい、寒い、さみしい)

 これは、沖縄から疎開した子どもたちの苦痛を表現した沖縄の方言。現在、那覇市の対馬丸記念館では、この言葉をテーマに、疎開のつらい日々を紹介する特別展が開かれている

 終戦前年、学童らを乗せた対馬丸は米軍に撃沈された。その直後の船で熊本に疎開した婦人の話を聞いた。当時13歳。母の猛反対を押し切り、「本土では雪が見られる、汽車にも乗れる」といった修学旅行気分で乗船。しかし、疎開先で待ち受けていたのは、食糧難によるひもじさと、味わったことのない寒さ。そして、家族と別れたさみしさ。「やーさん、ひーさん、しからーさん」そのものだった

 当時、国は沖縄に学童らの疎開を命じた。その背景は、間近に迫った地上戦で戦闘の邪魔になる子どもや老人、女性を戦地から遠ざけたかった。とともに、軍の食糧確保のためでもあった、と展示会では伝えている。住民が切り捨てられた現実が、ここにもあった

 犠牲と悲劇しか残らない戦争。三代会長は「悲惨」の二字を、この世からなくそうと、民衆の時代を築くため戦ってきた。その精神は永遠に継いでいかねばならない。悲しい歴史は絶対に繰り返してはならない。(碧)

2008年8月21日 名字の言 聖教新聞

創価学会専門仏壇仏具 SOKA 大唱堂 SGI
Copyright (C) 2008 Taisyodo All Rights Reserved