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「話し合い」自分も威張らないし、誰も威張らせない社会・・・2008年8月23日 名字の言   

2008年 08月 23日

 夏の終わりの別荘地。ある日、各戸の台所口に、その夏、配達された卵の代金の請求書が配られた。婦人たちは驚いた。サインは「ジョン・デューイ」。“あのショートパンツ姿の年配の卵屋さんが、高名な哲学者だったなんて”。幼い日から自ら働いて小遣いを稼いできた彼の真骨頂だった

 民主主義を至高の善と考えたデューイは「威張らない人」だった。自分も威張らないし、誰も威張らせない社会こそ民主主義の根幹だからだ

 先の米デューイ協会「終身名誉会員」の就任に際し、池田名誉会長は謝辞の中で「権力者は、絶対に威張らせてはいけない!――これは、牧口先生も戸田先生も、深く深く感じておられた点です」と。軍部権力と戦い抜いた初代会長は獄死、2代会長も共に投獄。権力者を威張らせ、戦争に突き進んだ国の末期は、歴史に厳然と刻まれている

 民衆詩人ホイットマンは、民主主義は「最も心を豊かにしてくれる法則」(『民主主義の展望』佐渡谷重信訳)と。この詩人を愛したデューイの信念は「民主主義は話し合いから始まる」だった

 互いに尊敬し合う対話は、心豊かな社会の基盤。前進の力も生まれる。各地で座談会が、たけなわ。民衆主役の集いから広布の“秋の陣”を勝利しよう。(香)

2008年8月23日 名字の言 聖教新聞

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