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男性的な力が“切り離すパワー”、女性的な力とは“結び付けるパワー”・・・2008年12月7日 名字の言   

2008年 12月 07日

 「江戸無血開城」は、近代史の奇跡といえる。時代も理念も社会構造も大きく異なるとはいえ、フランス革命やロシア革命は、一面から言うならば、おびただしい流血の惨事であった

 江戸へと進撃する薩長の官軍。迎え撃たんとする徳川勢。両者が激突すれば、江戸は火の海となり、多くの民が犠牲となったにちがいない。内乱の拡大は西洋諸国の介入を招き、日本は植民地にされていたかもしれない

 無血開城が、勝海舟と西郷隆盛の肝胆相照らす交渉によって実現したことは、よく知られる。が、その陰には、女性の力も働いていた

 薩摩から輿入れした篤姫(徳川13代将軍・家定の正室)は官軍側に進撃中止の書状を送り、皇女・和宮(同14代将軍・家茂に降嫁)は公家側の説得に力を注いだ。その間のドラマは、例えば作家・植松三十里さんの『天璋院と和宮』(PHP文庫)、『大奥開城』(双葉文庫)などに詳しい

 激動の歴史に触れて思い起こすのは「広宣流布は、女性で決まる」との、戸田第2代会長の大確信である。男性的な力が“切り離すパワー”であるとすれば、女性的な力とは“結び付けるパワー”であろう

 これこそ、創価の無血革命の、そして21世紀の平和を開く根源力にほかなるまい。(智)

2008年12月7日 名字の言 聖教新聞

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