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成長していく姿、未来の、次代の、社会の建設者なれば“日本の宝”・・・2008年12月23日 名字の言   

2008年 12月 23日

 昭和を通じ、子どもたちに絶大な人気を博した漫画「のらくろ」。実は“雑誌を買えない子”のために誕生したという

 子どもの年季奉公や職人見習が珍しくなかった昭和初期。マズしい彼らに、少年誌は高根の花だった。豊かな子弟から借りて、回し読みするのが精いっぱい。作者の田河水泡は、何百万人といたであろう、そうした健気な子たちに思いをはせる

 主人公は、天涯孤独の野良犬に決めた。社会から見向きもされないような犬が、失敗を繰り返しながらも成長していく姿を描くことで、“買えない子”に声援を送ったのだ(NHK映像ファイル「あの人に会いたい」)

 名誉会長は戦後、戸田第2代会長のもとで雑誌「冒険少年」「少年日本」の編集に携わる。当時の日記には「未来の、次代の、社会の建設者なれば、日本の宝と思わねばならぬ」と。混乱期にあって、国の将来を背負う子どもたちに、何とか希望を贈りたいとの心情が伝わってくる

 社会は豊かになったが、今また混迷の時代。懸命に自分の道を探す若い命に、どう寄り添い、どう正しい青春の道を示していくか。そこに心を砕き、知恵を絞るのが大人の責任であろう。明年も、わが地域で健気に奮闘する“日本の宝”に最大の励ましを送りたい。(行)

2008年12月23日 名字の言 聖教新聞

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