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人生の勝負を決めるのは誰でもない。自分である・・・2009年1月25日 名字の言   

2009年 01月 25日

 天気予報の「降水確率」を見て洗濯するかどうか決めるように、人は物事を判断するとき、「確率」を考える。では「確率が計算できない」場合は? その時、人は「最悪の事態」を予想して行動する。昔、雲行きが怪しかったら洗濯をやめたように

 人間は「不確実性」を嫌う。活発だった取引が、悲観的なニュースによって先行きが分からなくなると、大方がいっぺんに手を引く。バブルが、徐々にではなく一気に崩壊するのは、この理由だ

 だが、見通しが立たない困難に直面した時、例えば、突如、生活の糧が失われたり、病気で医師から余命を告げられたような場合、悲観にとらわれ、最悪の事態ばかり考えていては絶望するだけだ。最悪を見据えつつ、「不確実」すなわち「決まっていない」のだからこそ挑戦する――人類は、こうして未来を切り開いてきたのではないか

 冤罪を被って国外追放されたダンテは、過酷な運命に対してなお、「もし意志の力が/十分に養成されているならば、すべてに克てるはずだ」(『神曲』平川祐弘訳)と

 人間の中には、不確実な人生を確実にしていく力が秘められている。人生の勝負を決めるのは誰でもない。自分である。だから勝つと決めた人が、最後に必ず勝つ。(香)

2009年1月25日 名字の言 聖教新聞

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