悩みをつき抜けて歓喜に到れ!自分が頑張れば周りも元気になる・・・2009年7月30日 名字の言   

2009年 07月 30日

 ベートーベンの傑作の多くは、聴覚を失った後に作られたものだ。その一つ、ソナタ「ハンマークラビーア」は長大で、演奏が極めて難しいといわれる。この曲を、全盲の日本人ピアニストが先月、米国のコンクールで見事に奏でて優勝した。こうした報に触れると人間の限りない力に圧倒される

 山口県のある壮年部員は大病を患い、7年前、聴覚と両下肢の自由を失った。だが懸命に祈り、「何かで一番に!」と奮起。陸上競技に打ち込み、全国障ガイ者スポーツ大会(砲丸投げ、ソフトボール投げ)で日本一に輝いた。彼の勝利に友人たちも沸いた

 自分が頑張れば周りも元気になる。努力の醍醐味を知り、学会活動にも全力で挑んだ。筆談、手話にも挑戦し、300人以上に仏法を語った

 その後、奇跡的に聴覚が戻った。本部幹部会(4月)の中継会場には目頭を押さえる彼の姿が。「もし耳が治ったら、一番に池田先生の声が聴きたい」との願いもかなったのである

 負けない信心、尊い友情、最高の師匠――そのありがたさを彼は痛感した。いずれも、苦闘の中でつかんだ「心の宝」。「悩みをつき抜けて歓喜に到れ!」(片山敏彦訳)とは、ベートーベンの魂の叫びだ。何があっても前へ進む日々でありたい。(誠)

2009年7月30日 名字の言 聖教新聞

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