振り回されるな「振り向くな 明日は必ず 前にある」・・・2009年10月2日 名字の言   

2009年 10月 02日

 「わたしの考えは、いつも前進するということです。もし神が人間の後退をお望みならば、人間の頭のうしろに目を一つだけおつけになっていたでしょう」――ビクトル・ユゴー作/榊原晃三訳『九十三年』の一節だ。文豪ならではの巧みな着想にもとづく、人間へのエールである

 経済評論家の勝間和代さんに『起きていることはすべて正しい』(ダイヤモンド社)と題する著作がある。タイトルは勝間さん自身の座右の銘。現実を否定したり、こうだったらと夢想しても仕方がない。それより、起きていることから何を学び取り、どう行動するか。それが大切、という意味だ

 メンタル筋力(=心の力)を鍛えるには「うれしがりすぎない、悲しがりすぎない」こと――勝間さんは、そうも語る。仏法で説く“八つの風(=利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽)に振り回されるな”との戒めにも通じよう

 冒頭の言葉に続き、ユゴーはさらに綴っている。「つねに、夜明けのほうを、開花のほうを、誕生のほうを見ようではありませんか」と

 文豪の魂と響き合うような、12歳の未来っ子の句(本紙「新・生き生き川柳」9月4日付)が、胸を打つ。「振り向くな 明日は必ず 前にある」。そう、きょうも晴れやかに前進を!(克)


2009年10月2日 名字の言 聖教新聞

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