仏法の実践の根本は「人の振舞にて候けるぞ」・・・2009年10月18日 名字の言   

2009年 10月 18日

 法華経には現在残っている漢訳だけで3種類ある。なかでも、羅什三蔵訳「妙法蓮華経」が最も愛されてきたことは有名である。それは一つに「いちばん文章が美しいから」だといわれる

 法華経に限らない。中国の古典「春秋」の注釈書にも3種類あるが、今日まで広く親しまれてきたのは「春秋左氏伝」。その理由に文章の美しさを挙げる人は多い

 もとは同じテキストである。人々への影響力の大きさという意味で、何が道を分けたのかと言えば、訳者の目的観ではなかったか。誰もが理解しやすいように。後世に読む人が分かるように。あるいはまた、別の言語に重訳される時がくるかもしれない。書物は知識をひけらかすためのものなのか。人間の幸福と社会の進歩に貢献するもののはずだ。その目的観の厚みが、結果として、美しく分かりやすい文章に結実したと言えまいか

 同じ時代を生き、同じ空気を吸い、同じものを目にしていても、人それぞれの人生である。だが、同じ生きるのならば、自分の生き方が、誰かに勇気と希望を伝えるものでありたいと思う

 家族に、友人に、隣人に、そして未来を生きる人々に――。仏法の実践の根本は「人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)である。(旦)

2009年10月18日 名字の言 聖教新聞

創価学会専門仏壇仏具 SOKA 大唱堂 SGI
Copyright (C) 2009 Taisyodo All Rights Reserved
[PR]