前進を阻む壁は、険しい山河の環境ではなく、自身の逡巡する心・・・2009年11月7日 名字の言   

2009年 11月 07日

 ある青年部員との再会に、信仰者の生命力は、なんと強靱かと感動した

 12年前、同乗した知人の車が大事故に。「全身打撲、脳挫傷……」。医師の説明は想像を絶したが、家族は彼の蘇生を信じて疑わない。代わる代わる耳元で題目を送り続けた。意識不明から35日、ついに彼は目を覚ます。しかし、大変なのは、ここから

 損傷した脳は、10分前のことを覚えていない状態。気の遠くなるリハビリは数年間、続いた。やがて、執念が実を結び、日常生活までは戻れた。「次は社会復帰!」と就職活動に挑戦

 そんな一家を支え続ける人がいた。大手食品会社に勤める壮年部員が、上司に掛け合っていた。「素晴らしい青年です。必ず立派な仕事をします」。直談判は5年間に及んだ。そして面接、採用となった。「青年の勝利に尽くすことが、わが家の宿命転換につながります」。実は、壮年の息子さんも、障害と闘っていた

 中国の白楽天は詠んだ。「行路難/水に在らず/山に在らず/只だ人情反覆の間に在り」(『中國詩人選集』岩波書店)。前進を阻む壁は、険しい山河の環境ではなく、自身の逡巡する心。不動の一念で勝利へ歩み抜いた彼と、支えた友が編んだ栄光のドラマは、それを教えている。(城)

2009年11月7日 名字の言 聖教新聞

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