一人への励ましに徹する人は、万人を励ましていく・・・2009年11月12日 名字の言   

2009年 11月 12日

 釈尊の弟子・舎利弗の失敗話。鍛冶屋と洗濯屋が法を求めに来た。本来なら、金属を連打する前者には呼吸を整える修行を、清潔さを求める後者には命を清める修行を教えるべきところ。しかし、舎利弗は誤って、両者に逆の修行法を授けてしまう。二人は修行に励んでも手応えを得られず、仏法に不信を抱いてしまった

 舎利弗の過ちの原因は、二人の仕事の内容をしっかり聞いていなかった点にあった。多くの修行法に精通した舎利弗でも、相手の状況を踏まえなければ、的確な指導はできない

 友を思いやる時、単に「最近、どうですか」と尋ねるよりも、「外回りの営業は、もう慣れましたか」など、具体的な語りかけの方が、より深く相手の心に届くものだ。そのような一言も、日ごろから相手の近況に耳を傾けていればこそ、自然に出る

 自分の話を聴こうとしない相手に、自ら胸襟を開く人はいないだろう。大勢の人の前で話す機会が多いリーダーにこそ、一人の声に耳を澄ませる姿勢が求められよう

 真摯に聴こうとする人には、だれからも信頼と安心が寄せられる。相手の状況が分かれば、皆の幸福を具体的に祈ることができる。だから一人への励ましに徹する人は、万人を励ましていくことができる。(弘)

2009年11月12日 名字の言 聖教新聞

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