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「偉大な凡夫」ありのままの自分のなかに、永遠の宮殿ができる・・・2009年11月17日 名字の言   

2009年 11月 17日

 「どんぐりの背比べ」と言えば、どれもこれも平凡で優れたものが見当たらないことのたとえ。しかし、その“平凡”な実に、個性的な知恵が秘められているらしい

 栄養豊富でおいしいドングリは、野生の動物たちの大好物。子孫を残す大事なタネを食べられては、ドングリの親木も、さぞ困るだろうと思いきや、さにあらず。ある動物の習性をうまく利用することで、ドングリは発芽する機会を広げるのだ(鷲谷いづみ著『タネはどこからきたか?』山と渓谷社)

 リスやネズミ、ホシガラスなどは、冬に備えて餌のドングリを土中に貯蔵する。ところが、彼らはそれを忘れてしまう。うまく埋めてもらったドングリは、首尾良く発芽するという寸法だ。絶妙な共生関係というほかない

 トゲや毒で武装する代わりに、ドングリは実の中に、おいしい栄養をいっぱい蓄える。そうすることで動物に好まれ、命を継いでいく

 人間も、外面ではなく、内面を豊かにすることによって、困難を乗り越えていく強さが生まれる。信心は心を豊かに飾る。池田名誉会長は「ありのままの自分のなかに、永遠の宮殿ができる」と。私たちが目指すのは、仏という「偉大な凡夫」。わが身を強く、美しく輝かせていく民衆運動である。(申)

2009年11月17日 名字の言 聖教新聞

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