苦難を勝ち越えた者のみが味わうことのできる、感動と歓喜がある・・・2009年12月10日 名字の言   

2009年 12月 10日

 「永い冬を耐えたわたしは/草のように甦える。/愉しげなひばりよ/どの畝からも歓喜に舞いあがれ」(「春」伊吹郷訳)。詩の作者は戦争中、日本に留学した韓・朝鮮半島出身の尹東柱。日本の植民地支配に抵抗し、母国の文字ハングルで多くの作品を残した青年詩人だ

 これら数編の詩は、官憲の目を避けるため、土中に埋められた。その後、治安維持法違反で逮捕され、1945年2月、27歳で獄死。詩は、戦後になって日の目を見た。不屈の魂は、不滅の共鳴を呼ぶ。彼の作品は現在、韓国や日本で広く読み継がれ、愛されている

 多くの草花は、冬になれば花弁や葉、また、明るい色彩を失う。目に映る姿は、地味で味気ないかもしれない。しかし、それは“永い冬”の間、滋養を蓄え、やがて美しい花を咲かせるため、懸命に耐えている姿だ

 ある春、戸田第2代会長は、若き池田名誉会長に語った。「大作、厳寒の冬を耐えて、また桜が咲いたよ」。たった二人で綴った師弟の共戦譜。春の開花には、苦難の冬を勝ち越えた者のみが味わうことのできる、感動と歓喜がある

 わが地域にも、寒風に耐え、人知れずに奮闘する友がいる。自他共の幸福と勝利の開花に向けて、生命の滋養となる励ましを送りたい。(弘)

2009年12月10日 名字の言 聖教新聞

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