「いよいよ、試される時!」宿命の転換に挑み続ける・・・2009年12月12日 名字の言   

2009年 12月 12日

 山形県酒田市の「土門拳記念館」で、生誕100年記念展を見た。写真家として名をはせた氏の力作が並ぶ会場の一角に、ぎこちない曲線で描かれた絵画が飾られていた

 氏は生前、脳内出血に倒れ、右半身の自由を奪われた。病と闘いながら、左手で描いた絵には、圧倒的な存在感があった。技巧を超越し、見る人の心を揺さぶるものは、氏が絵筆に込めた「生きる気迫」であったにちがいない

 先月、実施された教学部初級試験に、ある壮年部員が挑戦した。昨年、脳梗塞を患い、不自由な右半身のリハビリは今も続く。それでも、「いよいよ、自身の信心が試される時!」と、宿命の転換に挑み続ける

 教学を研さんした自作のノートを見せてもらった。筆圧の加減が難しいのだろう、全身で書いたと思わせる文字は、ところどころ、ペン先が紙を突き抜け、穴を開けていた。1文字、1行、1ページ……。1カ月も要して、書き記せたのは、わずかに十数ページ。しかし、そこには、仏法を学び、生き抜く力を体得してみせるとの「負けじ魂」がほとばしり出ていた

 先日、彼に合格の報が届いた。ことのほか喜ぶ彼の姿に、胸が熱くなった。人生勝利の哲学を実践し抜く笑顔が、同志の心に焼き付いた。(城)

2009年12月12日 名字の言 聖教新聞

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