君に幸あれ わが友よ つぎに会う日は いつの日か・・・2010年1月16日 名字の言   

2010年 01月 16日

 ヴェルコール作『海の沈黙』は、フランス・レジスタンス(抵抗)文学の白眉である。映画化作品が近く日本でも公開される

 ナチス占領下のフランス――。ドイツ人の将校が、ある一家を訪れる。礼儀正しく教養豊か。フランス文化に魅せられてきたという。が、侵略者に、どうして心を開くことなどできるだろう。一家は、深い沈黙をもって応じる

 やがて将校は、激戦の東部戦線へ転任に。別れの日、娘がはじめて口を開く。「アデュー(さようなら)」と。限りなく「ボンジュール(こんにちは)」に近い、ひと言ではないだろうか。別れというより、「人間」同士としての新しい出会いへのあいさつであったにちがいない

 若き日の池田名誉会長が作詩した「森ケ崎海岸」は、キリスト教の信仰へと向かう親友への、変わらない友情の思いをうたったものである。「君に幸あれ わが友よ/つぎに会う日は いつの日か」――立場や信条など一切の違いを超えて、相手の幸せを祈る。そこから新しい前進と勝利のドラマも始まろう

 地球を舞台に、人間としての絆を結ぶ。思い出の絆を、未来へと広げていく。それが、私たちの友情拡大運動の“魂”である。「人間」である限り――敵ではない。友である。(克)

2010年1月16日 名字の言 聖教新聞

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