「冬は必ず春となる」苦難と戦う心に希望が生まれる・・・2010年2月20日 名字の言   

2010年 02月 20日

 桜並木の川べりを親子が仲良く散歩している。「この木は死んじゃったの?」「そう見えるね。でも、ちゃんと生きているよ。もうすぐ春になると、きれいな花を、枝いっぱいに咲かせるんだよ」――会話を聞いて、こんな話を思い出した

 染織家の志村ふくみさんを訪れた、詩人の大岡信氏。美しい桜色に染まった糸で織った着物を見て、尋ねた。「『この色は何から取り出したんですか』。『桜からです』と志村さんは答えた。素人の気安さで、私はすぐに桜の花びらを煮詰めて色を取出したものだろうと思った。実際はこれは桜の皮から取出した色なのだった。あの黒っぽいゴツゴツした桜の皮からこの美しいピンクの色がとれるのだという」(『ことばの力』大岡信著)

 何という不思議だろう。しかも、花の咲く直前が良いのだという。厳しい寒さに耐え、枯れ果てたように見える木の中で、やがて咲き薫る花の準備が、全力でなされていたのだ

 御書に「冬は必ず春となる」(1253ページ)とある。冬の中にこそ、春を生み出す力があり、苦難と戦う心に希望が生まれる。「ながいながい冬があってこそ さくらの春がくるんだよ」(『少年とさくら』池田大作著)――人生を勝ち開く真髄がここにある。(和)

2010年2月20日 名字の言 聖教新聞

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