命と命を結ぶ同苦の心、生きる力を注ぐ言葉・・・2010年3月7日 名字の言   

2010年 03月 07日

 定期健康診断を受けた。看護師さんが「少し、ちくっとしますよ」と注射をする。終えると、「大丈夫ですか?」「ご気分はいかがですか?」。こちらの立場に立った一言に、心が温かくなった

 医療にとって、技術の進歩が大事なことは言うまでもない。それ以上に言葉の重要性が増していると、医師の鎌田實氏は指摘する。人間を相手にするからには「言葉を扱う職業」との認識に立て、と

 例えば、患者の側が薬や治療の説明を求めても、「素人にはわからないよ」と不愉快な顔をする医師がいる。そうした言動が、患者に不信や不安を抱かせ、ひいては生命力を減退させかねない。氏は訴える。「丁寧で、心をちょっと支えるような言葉が必要」「生きる力を注ぐ言葉が大事」(『言葉で治療する』朝日新聞出版)

 医療の現場だけではない。言葉は、人間関係を円滑に導く“橋渡し”だ。だが今、対話を断ち切ろうとする“素っ気ない”“冷たい”言葉があふれてはいないか。心を傷つける言葉が横行すると、人間も社会も病んでいくばかりだ

 友の成長を喜びたたえる言葉、悩んでいる同志を勇気づける言葉。その根底には、「祈り」という、命と命を結ぶ同苦の心が輝いている。この創価の慈愛の世界を広げたい。(葉)

2010年3月7日 名字の言 聖教新聞

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