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心が働かなくなれば変化についていけず・・・ 2006年11月8日 名字の言   

2006年 11月 08日

現代は「マニュアル社会」だと言われる。書店の棚には、手引き書や解説書の類があふれている。仕事はもとより、パソコン・子育て・勉強・趣味等々。多忙な社会であり、過去の経験が凝縮されたマニュアルは、失敗も避けられて便利な存在である▼では、これだけ安全のためのマニュアルが整備されていながら、記憶に新しいだけでも、エレベーターや回転ドアに挟まれて、尊い人命が失われるといった、思いも寄らぬ事故が、なぜ起こるのだろうか▼工学院大学の畑村洋太郎教授は、マニュアルの絶対視に警鐘を鳴らす。「マニュアルをつくった人は、危険のありかを体験的に知っているが、あらかじめ決まった『安全なやり方』だけしか知らない人たちはそうはいかない。不測の事態が起こればそれに対応できずに必ずトラブルになる」(『危険学のすすめ』)▼世の中は常に変化している。決められた通りやれば大丈夫と心が働かなくなれば変化についていけず、事故の原因となる。本紙を配達する「無冠の友」も今、各地で“ヒヤリハット配達員会”を行い、身近に体験した“危険”を話し合い、無事故への備えを行っている▼心の準備とお互いの注意、そして深き祈りが、自身と同志の無事故を勝ち取る。(香)

2006年11月8日 名字の言

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