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苦悩に喘ぐ現場に直行する率先の振る舞い・・・ 2007年1月25日 名字の言   

2007年 01月 25日

厳しい寒さが続く日本海側の鳥取。山の斜面の梨畑に、働く人たちの姿があった。不要な枝を切る冬季の剪定作業こそ、秋の収穫量を決める大切な作業である▼「二十世紀梨」の栽培は、1904年(明治37年)に北脇永治が初めて導入し、今や鳥取県は全国一の生産地。だが、当初はカビの一種である黒斑病が猛威を振るい、畑は全滅状態。梨栽培は危機に陥った▼植物病理学者のト蔵梅之丞は依頼を受け、直ちに災害地に急行。究明を重ね、殺菌剤や袋を活用。この素早い対応が農家の窮地を救い、再開への勇気を奮い起こした。北脇は「じつに天の助けるところ」と、記録に残している(『鳥取二十世紀梨沿革史』)▼危機を克服する電光石火の取り組みが、苦境に立つ友の心に、限りない希望の風を呼び起こす。だからこそ、哲学者ヒルティは「人生の大きな危機に際して、我々は常にまず『敢行』しなければならない」(小池辰雄訳)と▼御書には「たすくる者強ければたうれず」(1468ページ)とある。苦悩に喘ぐ現場に直行する率先の振る舞い。その勇姿が、友の心に安心と勇気の光を注ぎ、人生を勝利する原動力に変えるのだ▼寒風を突き、友を励ます尊い労作業は、必ずや大勝利と福徳を実らせる。(刻)

2007年1月25日 名字の言 聖教新聞

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