人気ブログランキング | 話題のタグを見る

逆境でもわずかなチャンスをとらえて伸びていく・・・2007年4月22日 名字の言   

2007年 04月 22日

 道ばたの景色が緑色を帯びてきた。歩道のわきに点在する地面や石塀のすき間に、芽吹いた野草が顔をのぞかせている。新生児のように柔らかく新鮮な若葉の緑が目にまぶしい▼それにしても野草の生命力はたくましい。人の手を借りなくても自力で立ち上がる。逆境でもわずかなチャンスをとらえて伸びていく。詩歌に詠まれ、多くの人が野の草花に共感を寄せるゆえんだ▼名を知られない無数の野草が力強く日々、それぞれの命を輝かせているように、人間の営みも、無名の庶民の底力で成り立っている。一部の政治家や権力者が歴史をつくっているのではない▼歴史の原動力は無名の人間の中にあると、文豪トルストイも見ている。「歴史の法則を研究するために、我々は観察の対象をまったく変えて、皇帝、大臣、将軍などは放置して、大衆を動かす同質の、無限小の要素を研究しなければならない」(『戦争と平和』藤沼貴訳)と▼学会は言うまでもなく庶民の団体である。広宣流布運動は、この無名の庶民の力で切り開く未聞の平和構築の戦いである。憎悪と戦争の歴史ではなく、信頼と平和の歴史を築く主人公が私たちだ。無名でも主体者、いや無名だからこそ力ある真の人間の歴史の主人公なのだ。(弓)

2007年4月22日 名字の言 聖教新聞

創価学会専門仏壇仏具 SOKA 大唱堂 SGI
Copyright (C) 2007 Taisyodo All Rights Reserved