人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「問い」を発し、相手の「答え」の中に連帯の芽を見いだそうとする・・・2007年4月28日 名字の言   

2007年 04月 28日

 池田名誉会長と歴史学者トインビー博士の出会いから、来月5日で35周年。これを一つの原点として、名誉会長が綴った対談は実に50を超えた▼ソ連時代から旧知のモスクワ大学・トローピン元副総長は、その軌跡を「紛争の絶えない現代世界にソクラテス的対話を復活させた」と評した。ソクラテス対話とは、いわゆる「産婆術」。「真理」は相手の魂に既に宿っている。こちらから与えようとせず、相手自身がその真理に目覚めるよう手助けする。そういう「対話」のことである▼「二つの問いかけが面と向かいあうとすれば……それだけですでに勝利だ」(村上光彦訳)。ユダヤ人強制収容所の生き残りである作家エリ・ヴィーゼル氏は言った。自分を無条件に「真理」の側に置き、「これが答えだ」と押しつけ、「問い」を封殺する。そういう人間や社会の愚かさ、怖さをヴィーゼル氏もトローピン氏も身をもって知るだけにその言は重い▼もちろん名誉会長には日蓮仏法の平和哲学への大確信がある。その上で、識者との会見では大半を質問に割く。「問い」を発し、相手の「答え」の中に連帯の芽を見いだそうとする態度は徹底している。対話の中身とともに、学ぶべきはこの「対話の精神」である。(飛)

2007年4月28日 名字の言 聖教新聞

創価学会専門仏壇仏具 SOKA 大唱堂 SGI
Copyright (C) 2007 Taisyodo All Rights Reserved