「心の師とはなるとも心を師とせざれ」 生きる分かれ道・・・2007年7月7日 名字の言   

2007年 07月 07日

 才覚に優れた青年は若くして官職につく。名を残そうと、職を退き詩人を目指す。しかし、名はあがらず、生活に困窮し、地方の役人に。そこには、かつて自分がさげすんでいた人間が上役にいた。彼の自尊心は傷つけられ、ついに発狂して行方知れずになる

 中島敦の小説『山月記』。彼は「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」がたたり、虎へと変身してしまう。ある日、人に喰らいつく寸前で身を翻す。襲いかかったのが、数少ない旧友と気付いたからだ。青年は、進んで師を求めたり、友と交わり、自らを修練することを避けた。人とのつながりを絶った結末だった

 だれもが内面に「臆病な自尊心」や「尊大な羞恥心」といった“猛獣の心”を持ち合わせてはいないだろうか。その心に流されてしまうのか、飼い慣らしていくのか。人がよりよく生きる分かれ道となる

 御書に「心の師とはなるとも心を師とせざれ」(1025ページ)と。弱い心に従うのではなく、自分のなかに揺るがない「心の師」を築く――そのためには、模範となる師を求め、人格を磨いていくことであろう

 切磋琢磨する同志との絆を固く結ぶ大切さを知りたい。私たちの創価の人生にこそ、人が人として輝いて生きる道がある。(知)

2007年7月7日 名字の言 聖教新聞

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