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「自他共の幸福」人を機械のように取り扱う者こそ、冷たい機械である・・・2007年7月19日 名字の言   

2007年 07月 19日

 昔、遮断機を、まだ人が上げ下げしていた時代。信州に、どこか行き届いた感じのする、ある乗換駅があった。作家の岸田國士は、駅長からその「踏切警手」の仕事について、面白い話を聞いた

 「踏切番は、人を通さないのが目的ではなく、人を通すのが目的の仕事である。これをあべこべに考へると、この仕事はダメである」と(『岸田國士全集 第10巻』)。安全に素早く人を通すという心遣い。それを忘れる時、人を制限する一種の優越感が頭をもたげてくるという。これが人間の“弱さ”というものなのだろう

 「人を機械のように取り扱う者、その者こそ、冷たい機械である」と池田名誉会長は語る。機械は考えることもいらず、操られるのを待てばいいだけ。人間が人間であり続けるには、人と誠実に接し、思いやる“勇気”がいるのだと思う

 日本の軍部権力はかつて、国に対する「滅私奉公」を人々に説いた。そのなかにあって、牧口初代会長は「自己を空にせよということは嘘である。自分もみんなも共に幸福になろうというのが本当である」と言い切った

 「自他共の幸福」という目的を信念にし、考え、行動するのが創価の人間主義である。苦難をも糧として、大歓喜の人生を歩めるのだ。(申)

2007年7月19日 名字の言 聖教新聞

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