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「魔もの」核実験、核廃棄物、核兵器、核廃絶の思想と行動の継承・・・2007年9月11日 名字の言   

2007年 09月 11日

 長崎の被爆者の方々に聞いた体験である。ある婦人は、爆風でガラスの破片が頭に突き刺さった。燃えさかる家から必死で逃げ出し、一命を取りとめた。戦後は、原爆症に苦しみ、偏見に耐え忍ぶ日々が続いた。ある壮年は「原爆によって、人が人らしく生きることも、死ぬこともできなかった」と振り返る。まさに“死の死”というほかない

 半世紀前、戸田第2代会長は原水爆禁止宣言を発表。人間を全否定する核兵器を「魔もの」であり「絶対悪」と断じた。そして、この思想を「全世界に広めることこそ、全日本青年男女の使命」と

 恩師の“遺訓の第一”を、言葉のままに実行してきたのが池田SGI会長である。人間の心に巣くう「魔性」を告発し、それを克服する力は、すべての人に等しく備わっていることを、世界に訴え続けた。その行動に、ノーベル平和賞受賞者のロートブラット博士やポーリング博士も“同志”として連帯した

 8日、宣言ゆかりの横浜に55カ国・地域の青年が集い、核廃絶の思想と行動の継承を誓った。「遺訓」は世界の池田門下に受け継がれた

 核実験や核廃棄物などのために「ヒバクシャ」は、地球規模で広がっている。民衆の幸福を阻む勢力との間断のない闘争を続けたい。(知)

2007年9月11日 名字の言 聖教新聞

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