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偶然で負けるチームはあっても、偶然で勝つチームはない・・・2008年5月31日 名字の言   

2008年 05月 31日

 100から1を引くと……当然、誰もが99と思うだろう。ところが、答えは「ゼロ」。帝国ホテルがサービスの教訓としている数式である

 ホテルでは、さまざまな役務の従業員が連動してサービスに当たっている。そのどれか一つでも客の気分を害するようなことがあれば、全体の評価は落ちてしまう。同ホテル会長の藤居寛氏は「100年以上かけて築き上げてきたブランド価値も、たった10秒で失われてしまうことがある」と語る(「日経ビジネス」5月19日号)

 どんな組織も一人一人の力で支えられている。24時間でどれだけ長い距離を走ることができるかを競う、ル・マン24時間レース。「偶然で負けるチームはあっても、偶然で勝つチームはない」といわれるほど徹底した総合力が求められる。車の性能やドライバーの技術、陰で支えるスタッフなど、どれ一つ欠けても勝つことはできない
 組織の力は、個人の力の総和である。団結が強いほど、その力は倍加する。反対に、一人でも手を抜くようなことがあれば、敗北は必至である

 御書に「異体同心なれば万事を成し」(1463ページ)と。全員が目標に向かって心を一つにすること。一人一人が主体者の自覚に立つこと。ここに勝利の方程式がある。(敬)

2008年5月31日 名字の言 聖教新聞

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