他者への思いやり「助け合う」精神、手を差し伸べ、励ましの声・・・2008年6月26日 名字の言
2008年 06月 26日
一方、仏国土。同じように、長い箸を手にしていたが、皆、楽しそうだった。なぜか――。長い箸を利用し、他の人の口にご馳走を運び合い、互いの食事を可能にしていたからである
地獄と仏国土の違いは、「環境」ではなく、人の「心」にあることを示した譬え。とりわけ、人のために尽くせば、わが心も充実することを教えていよう
現代社会は、「助け合う」精神が生まれにくくなっているという。過剰な個人主義が蔓延した結果であろう。だが、他者への思いやりなくして、自己の真の幸福実現はない。富や権力を追求する物質主義、利益優先の経済主義等、先の説話が示す智慧は、現代社会の行き詰まりを打開する大きな示唆を与えている
日蓮大聖人は、「芝が枯れれば蘭が泣き、松が栄えれば柏は喜ぶ。草木でさえ、このように互いに助け合うのです」(御書1088ページ、通解)と仰せである。友が苦境の時こそ、手を差し伸べ、励ましの声をかける。創価の人間主義にこそ、厳しい現実社会を乗り越えゆく鍵がある。(扶)
2008年6月26日 名字の言 聖教新聞
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