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自らを磨く最高の舞台、一歩一歩と“昨日の自分”を乗り越える挑戦・・・2008年9月21日 名字の言   

2008年 09月 21日

 実りの秋。田んぼに目をやると、黄金色に輝く稲穂が秋風に揺れている。すでに稲刈りを終えている田もある。なぜ稲は、垂れ下がるほどの重い稲穂を支えられるのか。その秘密は、根にある。田に水が張られている間は、根はそれほど発達しない。そうしなくても容易に水を得られるからだ

 その稲に“転機”が訪れるのは夏。農家が水田の水を抜き、表面の土にひびが入るくらいに乾かすため、稲は水を求めて急速に根を伸ばす。いわば、“水を失う”という試練を経て、重い稲穂を支えられる丈夫な根を張り巡らせるのだ

 “試練”によって磨かれるのは、人間も同様。日蓮大聖人は「鉄は、炎に入れ、熱して打てば剣となる」(御書958ページ、通解)との譬えを引かれた上で、“賢人、聖人は罵ってみてこそ、真価が試されるものである”と仰せ

 私たちにとっては、この現実社会こそ、自らを磨く最高の舞台だ。周囲には、ともすると苦手な人がいるかもしれない。そうした人とも誠実な対話で人間関係をつくっていく。こうした日々の対話こそ、自身を磨く直道なのだ

 他人と比較する必要はない。一歩一歩と“昨日の自分”を乗り越える挑戦を重ねていけば、すべての人に“実りの秋”が待っている。(明)

2008年9月21日 名字の言 聖教新聞

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