「文化の交流で世界を結ぶ」人と人を結び、友情を大きく広げる・・・2008年11月3日 名字の言   

2008年 11月 03日

 古代ローマの公衆浴場には、素晴らしい美術品が数多く飾ってあった。あるとき、皇帝が、気に入った彫像を皇宮に移動させた。“どうせ庶民には、この傑作は理解できないだろう”――と

 すると、どうだろう? 入浴客の猛抗議が殺到。元の場所に戻さざるを得なくなったという。美術品と日常生活が深く結びついているイタリアらしいエピソードだ。作家の塩野七生さんが『ローマ人の物語』で紹介していた

 芸術は「単なる装飾品」でもなければ「金持ちの贅沢品」でもない。万人に開かれたものでなければならない。そもそも美術館の誕生自体、特権階級の独占物であった美術品を、革命を起こしてまで万人が楽しめるようにした、民主主義闘争の賜である

 25年前のきょう「文化の日」、東京富士美術館が八王子市に開館した。これまで23カ国・地域の28都市と交流。世界の美を紹介する海外文化交流展は40回に及ぶ。その活動は「『文化の交流で世界を結ぶ』という“筋の通った展覧会活動”」(国立西洋美術館元館長の前川誠郎氏)と高く評価される

 美しい花に国境がないように、文化の交流に国境はない。人と人を結び、友情を大きく広げる。私たちは、人と人を結ぶ「最高の文化人」と輝いていきたい。(川)

2008年11月3日 名字の言 聖教新聞

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