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誓いの「原点」は、自他共の幸福を実現する“光源”・・・2008年12月4日 名字の言   

2008年 12月 04日

 その川に架かる橋を渡るのに、10歩と要らなかった。山形県の遊佐町を流れる牛渡川。幅わずか5メートルの川に、今年も数万のサケが帰ってきた。この集落で、ふ化事業が始まったのは明治41年(1908年)。今年で100年になる

 サケにとって、帰るべき母川は一つしかない。たとえ、地図で判別しにくいほど小さな川であっても、サケは次に命をつなぐために、命懸けで世界の海を泳ぎ、「起点」の地を目指す。「起点」のあるなしは、人生にとっても大事なことだ。それは、力強く生き抜く「原点」ともなる

 ある婦人部員は、15年前の本紙の切り抜きを大切に持ち続けている。そこには、池田名誉会長のスピーチの一節が綴られていた。「人間は自分の『一念』通りの人生を生きる」「自分の『一念』が、そのまま『人生』となる」

 夫と息子が病で急逝。悲嘆の日々の中で出あった一筋の光。「この指針を抱き締めて生きてきました」。感傷の過去に生きていれば、苦難の旅だったかもしれない。彼女は、胸中の家族と、勝利の人生を歩むことを選択した

 現在、支部婦人部長。年月が黄色く焼いた小さな紙片。そこに込めた誓いの「原点」は、今や、自他共の幸福を実現する“光源”となっている。(城)

2008年12月4日 名字の言 聖教新聞

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