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「普明」真面目に、地道に、誠実に戦い抜いた人が、必ず勝つ・・・2009年3月9日 名字の言   

2009年 03月 09日

 「当代随一」と仰がれる宮大工の棟梁が、弟子を取る際、基準を定めている。それは、不器用なこと。なぜか。器用な人は、ある段階までは早く上達する。だから、仕事を甘くみて、楽をすることを覚えてしまう。結局、成長の“伸びしろ”が小さいという

 「千年の大建築」を手掛ける宮大工の世界では、要領や小手先など通じない。遅くても、一つ一つ階段を上らなければ、大きな仕事を成すことはできない。「不器用の一心に勝る名人はない」と(小川三夫著『棟梁』)

 釈尊の弟子である須梨槃特は、自分の名前すら忘れてしまうほど、物覚えが悪かった。周囲は軽蔑した。だが、師の釈尊だけは見捨てなかった。その心を受け止め、修利槃特は師匠の言う通りに修行し、「普明如来」の記別を受ける。一見、不遇なように見えて、実は最高に価値ある、幸福な人生を輝かせた

 「仏法の世界は、真面目に、地道に、誠実に戦い抜いた人が、必ず勝つ」と池田名誉会長。逆に、いかに才にたけていても、苦労や下積みのない人生は、もろい。落とし穴につまずきやすいものだ

 無名でいい。特別な才能など、必要ではない。ただ真っすぐに、信心を実践し抜いた人に、“人生勝利の春”が訪れることを忘れまい。(誠)

2009年3月9日 名字の言 聖教新聞

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