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あえて苦労に、あえて苦難に、自然のうちに、リーダーシップは育っていく・・・2009年7月25日 名字の言   

2009年 07月 25日

 「甘酒」は夏の季語か? 冬の季語か? 答えは「夏」だ。意外に思ったが、江戸時代、甘酒は真夏の飲み物だったというのである

 当時の甘酒は、現在の酒粕を溶かしたものとは違って、炊いたお米に米麹を加え、一日、発酵させたもの。そうすると、ブドウ糖やビタミンB類、アミノ酸などを豊富に含む。いわば、夏バテ防止の栄養ドリンクだったのである(小泉武夫著『発酵は力なり』NHK出版)

 お米が栄養満点の甘酒になるには「発酵」が必要だ。発酵の原理は、微生物がかかわるという点では「腐敗」と同じ。違うのは生成されるものが人間に有益か有害かだという

 思い通りに事が進まない時、気が滅入ることを「腐る」という。腐敗から転じた意味だ。一方で、思い通りにならない困難であっても、それを克服し、勝利感が味わえれば、それは「発酵」といえるのではないだろうか

 池田名誉会長は友に語った。「『あえて苦労に』『あえて苦難に』挑んでいただきたい。そのなかから、自然のうちに、リーダーシップは育っていく。発酵していく。鍛えられていく」と。どのような状況であっても、「あえて挑戦しよう」という気持ちで進もう。この心こそが私たちにとって、最も豊かな滋養となる。(申)

2009年7月25日 名字の言 聖教新聞

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