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絶体絶命の苦境、解決の糸口の見えない苦悩が“原動力”・・・2010年1月20日 名字の言   

2010年 01月 20日

 19世紀を代表する天才作曲家・ショパンの誕生から今年で200年。祖国のポーランドでは、その佳節を記念し、コンサートはじめ1000以上の行事を予定している

 列強に分割され、圧政に苦しんでいた19世紀のポーランド。1831年には、独立を目指す民衆革命の動きがあったが、反革命の銃火によって鎮圧されてしまう。異郷の地でワルシャワ陥落の報を聞いたショパンが、万感の思いをつづった名曲が、練習曲「革命」である

 古今東西の歴史をひもとくと、絶体絶命の苦境、解決の糸口の見えない苦悩が“原動力”となって、偉大な芸術や文学を生み出した例は数知れない。順風満帆な日々を重ねているだけでは、何も変わらないと言える

 牧口常三郎初代会長は、日蓮大聖人の「今の世間を見るに人をよくなすものはかたうど(=味方)よりも強敵が人をば・よくなしけるなり」(御書917ページ)との一節に傍線を引かれ、深く心に刻んでおられた

 私たちの人生にも、さまざまな苦難の壁が立ちはだかる。その時、苦難を悠然と受けとめ、賢者として喜ぶのか。それとも、愚者として退いてしまうのか。賢者の生き方こそ、私たち信仰人としての真骨頂である。今日より明日へ成長の日々を歩みたい。(明)

2010年1月20日 名字の言 聖教新聞

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