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生きることの素晴らしさを知った時、すべての生命の尊さも知る・・・ 2007年1月10日 名字の言   

2007年 01月 10日

平和を表す手話は、両手の手のひらを下に向け、左右に穏やかに広げながら下ろす。原爆は爆発や火災やキノコ雲など、被爆者によって表現が異なるという▼広島平和文化センターが、手話による3人の被爆者証言ビデオの制作を進めている。その一人が、12歳で被爆した黒川トモエさん。昇る原子雲。髪の焼けた人々。死体を運ぶトラックの異様な臭い。半身を大火傷した母との出会い。彼女はカメラに向かって、手と表情で訴え続けた▼波乱の73年間は、耳の不自由によるいじめ、被爆への差別、原爆症の不安、夫の急逝……「でも、がっかいに入ってから(1982年)、なにがあろうと笑がお。なにがあろうと負けない」と、彼女は筆談で一気に。今も、二つの老人ホームで毎月、理髪の腕を生かしボランティアを。妙音会の一員としても、友から慕われる▼眼と口と耳に障害をもったヘレン・ケラーは「闇は不滅の魂の躍進を阻むものではない」(岩橋武夫ほか訳)と。希望へ不屈の挑戦が、障害に負けない勇気を生み出す。人は生きることの素晴らしさを知った時、すべての生命の尊さも知るのだ▼仏法は、希望と平和の哲学。何があっても前へ。その一念の変革が、喜びの生き方へと人生を輝かせていく。(刻)

2007年1月10日 名字の言 聖教新聞

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