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苦悩と葛藤 心は激しく揺れ動く・・・2007年3月10日 名字の言   

2007年 03月 10日

 広島出身の一人の青年が国連職員に採用され、昨年暮れ、イタリアのWFP(国連世界食糧計画)本部に赴任した▼青春時代、世界への飛翔を夢見て、東京の国立大学へ編入した後、父が急逝。実家の家計は逼迫。ガソリンスタンドで懸命に働きながら、自活し、母に仕送りもした。疲れが溜まった。夢が萎みかけた。ふと思う。このまま地元に帰って、就職して……▼沈み込んでいた時、郷里の先輩が来てくれた。「お前は、ワシらの希望じゃ」「ずっと祈っとる」。涙が止まらなかった。猛勉強を開始。アメリカの大学で修士号を取得後、国際開発を手掛ける企業で海外経験を積み、長年の夢への道をたぐり寄せた▼「友の温かいはげましがなければ、どれほど勇気があろうとも強く生きることはできません」(片岡しのぶ訳)と言ったのは、苦難を乗り越えて社会福祉に尽くしたヘレン・ケラー。何があっても変わらず信じ、期待してくれる人がいれば、人は強く生きられる▼特に青春時代は、苦悩と葛藤の季節。春の寒暖計のように心は激しく揺れ動く。だからこそ、皆が壁を破れるよう、周囲の人が声援を送りたい。「青年への励ましは、春の光のごとく明るく笑顔で!」との名誉会長の言葉通り。(誠)

2007年3月10日 名字の言 聖教新聞

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