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一日一日を、新しい感動をもって生きている・・・2007年5月10日 名字の言   

2007年 05月 10日

 子どもに読み聞かせをする、お父さんの話。幼稚園の息子が「絵本を読もうよ」とやってきた。手にしている本は、いつものお気に入り。「きょうは違うのを読もうね」と言っても、聞く耳を持たない▼なぜ、同じ本ばかりねだるのか。本紙4月6日付「トーク21」を読んで、はっとした。東京おもちゃ美術館の多田千尋館長の指摘。読み聞かせはイマジネーション(想像力)の離乳食であり、「子どもは同じ本でも、全く新しい感動を見いだせる、いわば“繰り返しを楽しむ天才”」とあった▼毎回、新鮮な感動があるのだろう。お父さんが「なぜ同じ本ばかり読むの?」と聞くと、息子は「楽しいから」と即座に答えたという。ひるがえって、私たち大人は、あっという間に過ぎゆく一日一日を、新しい感動をもって生きているだろうか▼大人は、子どもたちの物の見方を忘れやすい。“無垢の目”で世界を見れば、肌の色や言葉、文化、国などの違いはなくなる。どんな人とも友だちになり、平和と友情の広場が大きく広がる。“子どもの目”を持ち続けることは、人生という舞台を楽しむ最高の処方箋かもしれない▼“子どもの目”に学びながら、親と子が共に成長していきたい。育児は育自<自分育て>である。(川)

2007年5月10日 名字の言 聖教新聞

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