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“負けまい”とする一念の強さと一歩も退かない忍耐強さ・・・2007年7月9日 名字の言   

2007年 07月 09日

 将棋の森内俊之名人がタイトルを防衛。これで名人在位が通算5期となり、永世名人(十八世)の資格を獲得した

 森内名人は守りが堅いことで知られ、「鋼鉄の受け」などと評されているが、守りが強いだけで勝てるほどプロの将棋は甘くない。本紙の「トーク21」で、名人は「大切なのは、相手が打ち疲れたら攻め合いに転じる勇気と技術です」と

 「守り」といっても、受け身であることを意味しない。「受けに強い」とは、“負けまい”とする一念の強さと一体だ。劣勢に立たされても一歩も退かない忍耐強さ、一瞬の勝機をも見逃さない勝負勘、深い読みに裏付けられた大局観と一体だ

 たった一手の緩みが敗北につながる重圧は想像を絶する。終局が深夜に及ぶことも少なくない。一日で体重が3キロ減ることもあると聞く。文字通り身を削るような過酷な勝負の世界

 「勝つためには、やはり精神面の強さが一番要求されます」とは森内名人。ライバルの羽生三冠も「(勝負の決め手は)最後は『負けたくない』と思う気合いや、努力しても勝ちに恵まれないときにも持ちこたえる根性」の大切さを強調する(「中央公論」5月号)

 “絶対に勝つ”という執念が勝利への突破口を開くことを忘れまい。(苑)

2007年7月9日 名字の言 聖教新聞

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