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危機管理 迅速な臨機応変の対応と人命尊重・・・2007年8月4日 名字の言   

2007年 08月 04日

 気象庁が、新潟県中越沖地震における緊急地震速報の利用状況を発表した

 緊急地震速報とは、初めに到達する小さい地震波をとらえ、大きく揺れる次の波の到達時間や震度を知らせるもの。震源からの距離によって、時間に差はあるが、被害軽減には有効だ

 各地の利用状況は次のようなもの。長野県上田市では17秒前に受信。有線放送を聞くとすぐ「ガスの元栓を閉め、机の下に潜り込んだ」。約45秒前に受信した東京の鉄道会社では車両を緊急停止した。被害がなかった地域でも、今後の有効性を考えるテストケースとなった

 気象庁では10月1日から、速報の一般への提供を始める。だが、6月時点での認知度は35%。認知度アップのほか、速報を市民一人一人の減災にどうつなげるかが求められる。家庭、学校、電車・バスの中、人込みの往来でと、ケースに応じた対策が大切だ

 今回の地震でも、被災地では青年部を中心とした迅速な対応が多くの人に感謝された。何よりも素早い行動こそ肝要である

 安政の大地震の際、和歌山県・湯浅湾の庄屋が津波を知らせるために、とっさに稲束に火を放った「稲むらの火」の史実。ここに見られる臨機応変の対応と人命尊重の態度こそ、危機管理の要といえる。(佳)

2007年8月4日 名字の言 聖教新聞

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