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「相互理解」先入観を捨て、腹を割って会い、語る・・・2007年9月4日 名字の言   

2007年 09月 04日

 「国民に提示される世界像は、現実とは似ても似つかぬもの」(鈴木主税訳)。思想家にして社会運動家・チョムスキーのこの言葉を痛感した映画がある

 オリバー・ストーン監督の「コマンダンテ」。監督自らが聞き手となり、昨年、生誕80周年を迎えたキューバ共和国のカストロ国家評議会議長の実像を伝える。アメリカでは、政府が「不快」として上映禁止となった作品

 ありとあらゆる情報があふれる現代。が、私たちが目にする情報は、メディアなどによって加工されたものである場合が少なくない。カストロ議長でいえば、“米国に抵抗する独裁者”という類のものが大半だ。これが固定観念になると、一方的といえよう

 冒頭の映画は、もちろんカストロ議長のメディア演出の側面もある。しかし、池田SGI会長が『カリブの太陽 正義の詩』(潮出版社)で述べているように、常に弱者、貧しい人の目線に立ち、“優しさ”に裏打ちされた“真の強さ”を体現した「コマンダンテ」(司令官)、魅力ある人物へと、カストロ観を一新させる人は多いだろう

 我も人間なら彼も人間。先入観を捨て、腹を割って会い、語る――国家の関係も、個人の人間関係も、これが「相互理解の基本」である。(川)

2007年9月4日 名字の言 聖教新聞

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