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「神の火を制御せよ」生存の権利を脅かす「魔もの」との闘争宣言・・・2007年9月8日 名字の言   

2007年 09月 08日

 『大地』で知られるパール・バックの著作『神の火を制御せよ』(小林政子訳、径書房)は“幻の原爆小説”と言われる

 原爆製造に携わった人々の苦悩を描写した本書。1959年に刊行され、60年代には、欧米での反核運動の大きな力となった。だが、長らく日本語に訳されず、本年7月、ようやく翻訳・出版された作品である

 作家は、一人の架空の若き女性科学者を登場させ、語らせる。「ありったけの力で、体と頭脳のすべてをかけて、私たちがつくってしまったあの物に反対して、闘って、責任を取りたい」。科学者としての良心から、「あの物(原爆)」の使用に反対する! 生命を慈しむ女性として、断じて投下は許せない!――パール・バックは物語に、自身の思いを託している

 50周年の佳節を刻んだ戸田第2代会長の「原水爆禁止宣言」は、この書の初刊に先立つこと2年前の9月8日。それは、「生存の権利」を脅かす「魔もの」との闘争宣言であった。“闘う精神”は、池田名誉会長に受け継がれ、平和の大潮流となって世界へ広がった

 その創価の平和闘争の原点を浮き彫りにする新展示「地球をめぐる平和旅」が、きょう、“宣言”ゆかりの地・横浜の戸田平和記念館でオープンする。(杏)

2007年9月8日 名字の言 聖教新聞

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