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一人一人のことを思いやり「より使いやすく、より丈夫に、より美しい」・・・2008年2月8日 名字の言   

2008年 02月 08日

 300余年の歴史を誇る津軽塗。堅牢優美な姿で知られる日本最北端の伝統漆器だ。その作業は全部で四十数工程、2カ月以上に及ぶ

 工程の半分近くを費やす下地作り。そして漆を塗っては研ぎ、研いでは塗る。こうした労作業を繰り返すことで、どんな漆器にもひけをとらない堅牢さをつくりあげる

 技法そのものは、時を経て変化してきた。そのなかで変わらないものもある。それが伝統だ。津軽塗では、常に使う人の立場に立って、「より使いやすく、より丈夫に、より美しい」ことを目標にし、「喜んでもらいたい」と願う心であるという(佐藤武司著『あっぱれ! 津軽の漆塗り』)

 『論語』のなかで、弟子の子貢が師の孔子に、こう質問する。「人生で最も大切なことを一字で表すと、何でしょうか」。師は「それ恕か」、すなわち、「思いやりだ」と。「相手のことを思う」ためには、「相手の立場に立ってみる」ことだ。津軽塗では、この「心」を、師から弟子へ連綿と伝えてきた

 一人一人のことを最大に思いやり、常に相手のことを考えて指導してきたのが、学会の伝統である。この思いが積み重なってきて、学会の今日の発展もある。未来を盤石にする人材育成のポイントであろう。(時)

2008年2月8日 名字の言 聖教新聞

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