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「正義」人間生命を尊ぶゆえに、それを脅かす者を許さない・・・2008年6月10日 名字の言   

2008年 06月 10日

 ショーウインドーを割った!――子どもたちが、町一番のケーキ屋さんに、身に覚えのない罪を着せられた

 自分たちをばかにする、分からず屋の大人たちに、子どもたちは敢然と戦いを挑む。武器は学校新聞――。児童文学『チョコレート戦争』(大石真・作、北田卓史・絵、理論社)である

 学校新聞を読んだ町中の子どもたちは、“自分のことのように”腹を立てた。大好きな店のケーキを我慢してボイコットしていく場面は、ほほ笑ましくも、痛快だ。「正義」の感覚は、子どもたちのほうが敏感なのかもしれない

 かつて、歴史家のトインビー博士は、善悪・正邪がはっきりしている問題に関して、中立を保つことは不可能であり、正しくないと指摘した。中立がかえって悪にくみすることになる、と(『21世紀への対話』)

 しかし、もっと言えば、善悪・正邪があいまいな時にこそ、はっきりと悪・邪を指摘することが、欠かせないのではなかろうか。仏法では、人間を苦しめる者を、叱り責め(呵責)、追い払い(駈遣)、その罪を一つ一つ糾明し処分する(挙処)ことの大切さを説いている

 人間生命を尊ぶゆえに、それを脅かす者を許さない。その行動が本当の人間主義であり、優しさである。(申)

2008年6月10日 名字の言 聖教新聞

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