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「父の日」黙々と頑張る、一歩も引かない、家族を守り抜く・・・2008年6月15日 名字の言   

2008年 06月 15日

 第2次大戦中、学童疎開をする娘に、父は自分あてのハガキをたくさん持たせた。「元気な日はマルを書いてよこしなさい」

 最初に届いたハガキは、威勢のいい大きなマル。しかし翌日からマルは小さくなり、ついにはバツ。そして、ハガキは来なくなった。娘は病に倒れていた。迎えの母と帰宅するや、父は裸足で外に飛び出し、やせた娘を抱き締めた

 向田邦子さんが書いた、「無口な手紙」などのエッセーの中にある父と妹の話である。普段は無口でも、最後まで、家族を守り抜くという父の情愛を感じてならない

 段ボールの箱作りが家業の壮年部員。不渡りをつかまされ、借金の山。3枚の段ボールを仕入れるのがやっと。それでも「いつか、天井まで段ボールを積んでみせる」と誓う

 世間体など関係ない。必死の努力と祈りで、事業は好転。信心が敗れなければ、人生に負けることはないと、家族に教えた。3人の子も皆、創価大学を卒業し、成長。家族のために、黙々と頑張る父の姿を心に刻んだ

 わが地域の“広布の父”も、大切な学会家族の友を守るために、一歩も引かないとの心構えを持つ姿が頼もしい。その“覚悟の信心”を、心から讃えたい。きょうは「父の日」。(城)

2008年6月15日 名字の言 聖教新聞

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